SideとRazer、世界初のハイブリッド・プレイテストによるAI活用型ゲームデバッグソリューションを発表
2025年08月22日
Side
ポールトゥウィンホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:橘鉄平、証券コード:3657)の連結子会社であるSide International Holdings Limited(本社:英国ロンドン、CEO:デボラ・カーカム、以下「Side」)は、Razer Inc.(本社:米国カリフォルニア州及びシンガポール、共同創業者兼CEO:ミン・リャン・タン、以下「Razer」)と、ゲーム開発者向けのオールインワン テスト ソリューションツール「Sideが技術支援するRazer Cortexプレイテストプログラム」(Razer Cortex: Playtest Program - Powered by Side)を発表しましたので、お知らせいたします。
本日、受賞歴のあるゲームサービス会社Sideと、世界を代表するゲーマー向けライフスタイルブランドのRazerは、全く新しいプレイテストツールを発表しました。Side独自のAI技術を活用することで実現され、プレイテストのデータは品質保証の向上にも同時に活用されます―これは業界初の試みです。主要なプレイテストプロバイダの価格比較に基づいて、場合によってはプレイテストのコストを80%削減できる可能性があります。
■ Side CEO デボラ・カーカム コメント
「ゲーム業界におけるイノベーションはプレイヤーと開発者側の密接なリレーションが不可欠です。私たちはRazerとのパートナーシップにより、『Sideが技術支援するRazer Cortexプレイテストプログラム』を通じてその流れを積極的に促します。私たちの情熱は、クライアントの物語を正確に世界に届けることにあり、熱心なプレイテスターからのフィードバックを最大限に活用することにより、それを最高の形で実現することを目指します。
物語を届けることが我々のビジネスであるなら、プレイテスターはまさに大切な株主のような存在です。私たちの独自のソリューションは、最も熱心な支持者である株主に発言の場を提供し、IPへの初期投資を育てて、最終的にはリリース時の売上につなげることを可能にします。さらに、プレイテスト中に収集されたデータを活用して、タイトルの品質保証(QA)も向上させます。プレイヤー、開発者、そして私たちSideにとって、まさに"三方よし"の仕組みです。」
<プレイテストの新時代>
プレイテストは、ゲーム開発において最も重要でありながら、非常に多くのリソースを必要とする工程のひとつです。従来の方法では、多くのコストをかけて募集された少人数のプレイテスターと、時間のかかるアンケート調査に依存しており、得られる分析結果は限られているにもかかわらず、コストは高くなりがちです。
■ Razer VP クエン クアック氏 コメント
「『Sideが技術支援するRazer Cortexプレイテストプログラム』は、当社のゲームランチャーに新たに追加された機能で、開発会社が低コストで大規模なプレイテストを実施できる手段を提供します。SideのソリューションをRazer Cortexに統合することで、ゲームビルドの配布を簡素化し、ターゲットプレイヤーの選定を可能にし、構造化されたデータ収集もサポートします。この連携により、開発会社は意欲的なプレイヤーとつながり、有意義なフィードバックを得ることで、より良い開発判断を支援することができます。
開発会社は、プレイヤーのゲームプレイの傾向や経験、さらには将来的にはより広範なユーザー層の洞察に基づいて、対象となるプレイヤーグループを選定することができます。これにより、将来的にはプレイヤー主導によるローカライズテストの実施も可能になるかもしれません。」
<仕組み>
<人間が介在するAI>
ほとんどのAAAタイトルでは、デバッグチームは5〜6人で構成され、完全に安全な環境で作業を行います。ゲームのテスト方法はさまざまですが、楽しみやクリアを目的とするプレイテスターとは異なり、デバッグチームはプレイヤーが最も関わる可能性の高い重要な場面やエリアに集中し、あえてゲームを"打ち破る"ことを目的としてテストを行います。このデバッグ業務に関しては今回の新しいプログラムがスタートしても違う目的として残り続けます。
■ Side 最高技術責任者 Dr.ハーラン ビバリー コメント
「SideとRazerのこのパートナーシップは、これまでのプレイテストのあり方を大きく変革するものです。開発会社にとっては、プレイテストの費用対効果が高まり、プレイヤーにとっては、これまで以上に開発プロセスに近づけるようになります。そしてQA(品質保証)にとっては、まったく新しい業務の役割が加わることになります。
私たちのデバッグチームやクライアントは、これまで想像もしなかったほど多くのリアルなプレイヤーからのデータにアクセスできるようになります。業界標準である『少量・高関与』から『大量・低関与』への転換により、これまで誰も実現できなかったレベルのデータ分析が可能になります。このプログラムこそが、リアルタイムでのイノベーションの真の姿です。」
<業界への影響>
Sideは、ターゲット層からのフィードバック、感情分析の強化、機能テストなどを通じて、業界標準を大きく下回るコストで、より深い分析結果を大規模に開発会社に提供できるようになります。オンタリオ大学の研究では、プレイテストによって、批評家の目に触れる前にゲームの問題点を発見できることが示されています。ニューヨーク市データサイエンスアカデミーによると、レビューは売上に大きな影響を与えることから、プレイテストは商業的成功に向けた準備において極めて重要な役割を果たします。リーズナブルなコストで大規模なプレイテストを実施し、さらに専門的なデバッグの知見を加えられる点が、このソリューションを革新的かつユニークなものにしています。
このソリューションにより、プレイヤーはこれまでにないほど業界との距離を縮めることができます。彼らは、発売前の段階で、自分が応援してきたシリーズの開発会社に直接フィードバックを届けることができるのです。これは通常、メディア関係者やインフルエンサーだけに許されていた体験です。一方、開発会社にとっては、正式なリリース前に対応や方向転換ができる貴重な確認の機会となります。
詳細についてはhttps://www.side.inc/ja/playtestingをご覧ください。
【Side International Holdings Limitedについて】
【Razerについて】
Razer™は、ゲーマーのために、ゲーマーによって作られた、世界をリードするライフスタイルブランドです。Razerのトリプルヘッド・スネーク商標は、世界中のゲーミング及びeスポーツコミュニティで最も認知されているロゴの一つです。Razerのファンはすべての大陸に広がっており、Razerはハードウェア、ソフトウェア、サービスというゲーマーに特化した最大のエコシステムを設計・構築しています。Razerは高性能ゲーミング周辺機器やBladeゲーミングノートPCなど、数々の受賞歴を誇るハードウェアを多数提供しています。Razer が提供するソフトウェアスウィートは、Razer Chroma RGB、Razer Synapse などで構成されており、2億5,000万 人以上のユーザーを誇り、カスタマイズ、照明効果、最適化を提供します。Razerは、68,000以上のゲームに対する世界最大のゲーム決済サービスの1つであるRazer Goldと、それに付随する報酬プログラムであるRazer Silverを通じて、ゲーマー、若者、ミレニアル世代、Z世代向けの支払いサービスも提供しています。
Razerは、#GoGreenWithRazer運動を通じて持続可能な未来に向けた取り組みを行っており、環境への影響を最小限に抑えるための10年計画を策定しています。
2005年に設立されたRazerは、アーバイン(米国)とシンガポールに本極地を置き、ハンブルク(ドイツ)と上海(中国)に、リージョナルヘッドクォーターを置いています。世界19カ所にオフィスを展開しています。2025年には、ブランド施策を多数展開しながら、創業20周年を迎える予定です。